アマチュアトランペッターのつぶやきfromアメリカ

アメリカ在住時に音楽活動経験をした日本人アマチュアトランペッターが、日米の音楽活動を通して見聞きしたことをいろいろ綴ってみます。

アメリカ音楽とユダヤ

先日、ついにユダヤ教会でのバンドの演奏会をやってきた。冒頭で指揮者が、今日の演目はすべてユダヤの曲、あるいはユダヤ人によって作曲された曲です、とお客さんに説明した。マーラーなど、ユダヤ人の曲があることは認識していたが、全曲がユダヤがらみであることは、当日まで認識してなかった。

そこでへー、と思ったことを二つ記しておく。

ガーシュインユダヤ人だと初めて知った。
彼が作曲したStrike up the Bandというマーチを演奏したのだが、彼がユダヤ人であるという理由で選曲されたとは知らなかった。アメリカ生まれなのでアメリカの定義で言えばアメリカ人だが、ユダヤ人を親に持つのでユダヤ人でもある。ん?ではユダヤ人の定義とは何だ?人種?民族?
ということで、Wikipediaで調べてみると、結構ややこしい。日本語の説明では、ユダヤ人の親を持つ人、あるいはユダヤ教徒をユダヤ人と定義しているが、ユダヤ人を親に持つという定義は、どこまで先祖をさかのぼってもユダヤ人という論理の破綻があり不十分な定義である。英語版を読んでみるともう少し説明がある。つまり、ユダヤの民族集団の中で生まれたもの、ユダヤ国家(現在はイスラエル)の国民、あるいはユダヤ教徒、というこの三つの属性が相関しあってユダヤ人というグループを形成しているらしい。なるほど。。。

God Bless Americaを作曲したアーヴィング・バーリンはユダヤ人。
バーリンは日本人にはさほどなじみのない作曲家だが、アメリカ人にとっては第二の国歌ともいえるこの曲を作った人なので、非常に有名。ちなみにホワイトクリスマスも彼の作曲である。正式な音楽教育を受けていないので、楽譜の読み書きができなかったため、下手なピアノで作曲した曲を演奏し、ほかの人に楽譜を書いてもらっていた。
バーリンがアメリカ人にとってどれだけ重要かを示すエピソードがある。ジェローム・カーンという作曲家が、バーリンについて語った言葉がすごい。
Irving Berlin has no place in American Music. He is American Music.
アメリカ音楽におけるバーリンの居場所はない。なぜなら彼がアメリカ音楽そのものだからだ、という意味である(私の個人的訳だが)。

こういう話を聞くとアメリカ人の懐の広さを感じる。バーリンはアメリカ生まれでない。ロシア生まれである。それでもアメリカ音楽そのものと讃えられている。アメリカに人種差別は根強くあるが、一方で人種や出自に関わりなくすごい人をすごいと言えるところはいい。
これと対比して、日本というまったく成り立ちの違う国について語るのはフェアではないかもしれないが、いつまでも在日××世という方々が、在日というだけでひどい差別を受けるような日本の社会は、もっともっと成熟できる余地があると思う。私は在日じゃないが、在日の友達はいる。韓国人の友達もいる。だから何か?だが。脱線御免。
  1. 2013/04/16(火) 22:04:03|
  2. 音楽トリビア
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音楽トリビア、私も挑戦してみた。

アメリカ人のバンド仲間に対して、初めて私から音楽トリビアのクイズを出してみた。以前このブログに書いたネタは使わず、日本人の音楽仲間から教えてもらったネタで勝負。

プロコフィエフはアメリカ亡命前にある国に滞在していたが、それはどこか?」

Rさん「おーー、プロコフィエフネタか!彼はアメリカにいたんだぞ。」(さっき言った。)
Sさん「NYだけじゃなくてシカゴでも活動していたはずだぞ。」(そうなの?知らなかった。ほんとかな?)
Rさん「けど数年したら母国に帰ったんだぞ。」(知ってるけど、クイズ本題から話がそれている。。。)

言いなおしてみる。
「で、アメリカに来る前に、実はもう一カ国滞在したんですけど、どこでしょうか」

Rさん「ほんとか!?それは知らなかった。どこだろう。。。フランス!」

知識の宝庫のRさんがまずは不正解で、少し嬉しい。

Sさん「日本!」

正解。あっさりと。。。
日本人が初めて張り切ってクイズ出したから、読まれた。
もう少し違うクイズをかましてからにすればよかった。

しかし、ネタとしてはおもしろかったらしく、みんなの食いつき方がいい。

「なんで日本に行ったんだ?」
「日本滞在時には何してたんだ?」
「その間に何か作曲したのか?」

宿題が増えた。

Topic:クラシック - Genre:Music

  1. 2013/03/12(火) 23:51:34|
  2. 音楽トリビア
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ドン・ギリス(意図的にタイトルでネタばれ)

先週は雪でバンドの練習がお休みだったので、今日は2週間ぶりの練習。そしていつもの練習後メシ。前回のメシで話していた音楽トリビアが面白かったと感想を告げると、それならばと今日もトリビア大会開催。

「January February Marchというマーチを作曲したのは誰?まあまあ有名な人です。」
そんな冗談みたいなタイトルのマーチがあるとは知らなかった。周りのアメリカ人もあまり知らない様子。

「何人?」「アメリカ人」
やっぱり。アメリカ人ネタが好きなのね。

みんな口々に答えを言うが、当たらない。
「アンダーソン?」「違う」
「コープランド」「違う」
「グロフェ?」「違うけど、イニシャルはあってる。」
「ガーシュイン?」「全然違う。」

トリビア好きのおじいちゃん、Rさんはまたもしたり顔。
「まさか、みんなその人を本当に知らないのか?」と言いながら、顔はドヤ顔。

「ヒント言いまーす。その人の作曲した一番有名な曲は"Tulsa"です。」
「えー?知らん。」
「Tulsa(オクラホマ州の市)に行ったことはあるけど。」
「え、それはオクラホマの歌か?」

話がそれそうになったので、Rさん答えを急ぐ。
「答えは、、、Don Gillisでした。」
一部の人は知っているが、半分ぐらいは知らなかったようす。微妙な空気。でもRさんはうれしそう。

ということで、帰宅後で復習として調べた結果は以下の通り。

January February March
聴いてみたらそこそこ面白い曲。
http://www.youtube.com/watch?v=IR6VHBIgCa8

Tulsa
日本の吹奏楽団でもたまに演奏されているらしい。
http://www.youtube.com/watch?v=A95_U9rHlB8

ドン・ギリス
ちゃんとブログにまとめられている方がいらっしゃった。
http://blog.zaq.ne.jp/Kazemachi/article/571/

6番目の交響曲が交響曲5 1/2(5と2分の1)番というのが面白い。
今度じっくり聞いてみよう。

Topic:クラシック - Genre:Music

  1. 2013/03/12(火) 23:00:20|
  2. 音楽トリビア
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音楽トリビア、ネタ帳

バンドの練習後のメシで、おじいいちゃんたちが音楽トリビアをやるので、私も話の輪に入るべくネタを用意しておこうと思う。少しずつ蓄積して行こうと思うが、なかなかこれというトリビアが多くは見つからない。
読んでいただいている皆様、もしなにかよいネタがあありましたらご教授お願いします。特にアメリカに絡むものがあるといいな、と。

1.ベートーベン交響曲第一番、一楽章の冒頭は、当時の音楽界の慣習を大きく破ったものだった。(a serious break of traditional musical protocol at that time.)それは何か?
2. ベートーベン交響曲第八番も当時の音楽界の慣習を破ったことで有名だが、それは何か?
3. グラミー賞最多獲得記録はクラシック音楽関係者だが、誰か?Who has won the most GRAMMYs? The pesrson is a clasical music musician.
4. レナードバーンスタインが、ライバルといわれていたカラヤンの演奏会を初めて聴きに行くとき、弟子の佐渡裕氏になんと言ったか?


答え
1.交響曲の調の主和音で始まらない。not starting in the key in which the symphony was written.
2. 緩徐楽章がない。(lack of a slow movement.)
3. Sir Georg Solti.
4. 彼の音楽は嫌いだが顔が見たいんだ。

Topic:クラシック - Genre:Music

  1. 2013/03/08(金) 00:36:56|
  2. 音楽トリビア
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ユダヤとクラシック音楽、続き

気になってネットで調べてみたら、結構面白い話が見つかった。知っている方からすれば何をいまさらかもしれないが、私の備忘録としてまとめる。

・ヒトラーは青年のころから熱心な音楽愛好家として知られ、特にワーグナーの大ファンだった。
マーラーはユダヤ人であるにも関わらずワーグナー信者であり、ワーグナーのオペラなどを指揮していた。
・ヒトラーはマーラーの音楽を頽廃音楽として徹底的に排除した。
・ヒトラーに反抗してマーラーの音楽を肯定しようとしたフルトヴェングラーはナチの監視下に置かれた。
・逆にカラヤンはヒトラーに服従する選択肢をとり、マーラーの曲を排除したものの、第二次世界大戦後にマーラーブームが起こった際は積極的にマーラーを取り上げた。

調べているうちに、焦点が私の好きなマーラーにシフトしていった。そういえばマーラーは様々な差別に苦しんだ作曲家であったことを昔本で読んだことを思い出した。以下は有名なマーラーの言葉。

「私はどこに行っても歓迎されない。“オーストリアにおけるボヘミア人”、“ドイツにおけるオーストリア人”、そして“世界におけるユダヤ人”だから」

音楽はこうした差別をなくすための有効な手段としてさらに発展していくべきだと思う。
  1. 2013/03/03(日) 01:00:28|
  2. 音楽トリビア
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RYStrp

Author:RYStrp
アメリカ在住経験のある、日本在住の会社員。アマチュアトランペッター。トランペット歴は小学校6年生にはじめて以降、吹奏楽、オーケストラ、金管アンサンブルを経験。

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