アマチュアトランペッターのつぶやきfromアメリカ

アメリカ在住時に音楽活動経験をした日本人アマチュアトランペッターが、日米の音楽活動を通して見聞きしたことをいろいろ綴ってみます。

マーチの楽しみ方

アメリカ人はマーチ大好き。バンドの演奏会でマーチをやらないことはほとんどない。したがって非常に多くのマーチを練習、演奏する機会に恵まれる。
日本で学生時代に吹奏楽をやっていた時は単調で面白くないと思っていたマーチだが、いろいろやるとそれなりに学びもあるし、楽しみ方も増えてくるものだと思うようになった。

今回はその学びのうち、マーチの演奏、練習でよく使われる用語紹介する。

Strainという言葉。

おそらくマーチに限らない用語であるが、辞書を引くと、曲、旋律、歌などと訳される。
しかし私が練習で耳にするのは、もっと具体的な使われ方である。
平たく言うと。繰り返し記号で囲まれたひとくくり、という感じ。

マーチはご存じのとおり繰り返しが多用される。一曲の中で複数の繰り返し記号があることも珍しくない。そして練習においては、「二つ目のStrainからやって、2カッコ(second ending)に入ります」とか、「最後のStrainをやってD.S.」とかいう風にこの単語が使われるのです。
これ、練習番号や小節番号よりも感覚的に説明できるので、結構便利。

そして、その応用編というか、さらに専門的な用語を紹介する。
Breakup strainという言葉だ。

マーチの典型的な構成では、真ん中に静かなトリオという部分があり、そのメロディーは曲の最後にクライマックスとして力強く再度演奏されるパターンが多いが、トリオとクライマックスの間を「break up」、つまり分断する部分がBreakup Strainである。

トリオをそのまま最後まで繰り返すと、いくら強弱やアーティキュレーションなどでスタイルを変えても、どうしても単調になってしまう。そこで、まったく違う感じの旋律をアクセントとして間にいれたのがBreakup strainである。
違う楽器どうしが掛け合いをしたりして、音楽の流れをいったん断ち切り、トリオの旋律が返ってくる前段階を演出する。

理屈よりも、以下のリンクでいくつか例を聞いてみられるとよい。

まずは超有名な、スーザの「星条旗よ永遠なれ」より。1:38-2:03や2:34-2:58あたりがBreakup strainである。

http://www.youtube.com/watch?v=urPMO-hXp2c

もう一つの例として、同じくスーザの名曲、ワシントンポスト。1:33-1:41や1:55-2:03がbreakup strainに相当する。

http://www.youtube.com/watch?v=mr0CLv1ic9o

アメリカでバンドをやらなければおそらく一生知らなかった用語だと思う。
  1. 2013/11/01(金) 21:34:24|
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Author:RYStrp
アメリカ在住経験のある、日本在住の会社員。アマチュアトランペッター。トランペット歴は小学校6年生にはじめて以降、吹奏楽、オーケストラ、金管アンサンブルを経験。

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